今日が最後?

『ブリュレ』のロードショーは今日が最終日…

−−映画『ブリュレ』(林田賢太監督)予告編−−

だから…
『ブリュレ』、DVDにしてくださ〜い
お願い〜

で…


血のつながりは、この世界でいちばん濃い人と人の関係。
血がつながってないから、その分だけ一生懸命につながろうとする心が恋?
つながりを守ろうとするのが愛?
…まあ、むずかしいんだけど。
でも、どこにもあり、だれにも必要で、そして、憧れる?もの。
憧れるなんてもんじゃないかもしれないけど、さ。


4歳のときに離れ離れになった双子の姉妹はどうやってつながろうとするのか?
どうやって生きてきたのか?
そして、どうやって生きていくのか?
 
たとえば『羊のうた』
血のつながりの病から逃れようとして他人との関係=愛によって
別の世界へ逃れていく物語り。
 
町を走り回る双子の兄が神隠しにあい、
弟と家族のその後の再生を描いたのが『沙羅双樹』
 
どちらも人々の再生を描いて終わるんだけど、
この『ブリュレ』は純粋過ぎてツライかもしれないラストが待っていそう。
でも、それだけ原点を…人間の関係としての…にたどり着いているのかも、です。


人は誰でも出会うし別れるし…誰でも<出会い>と<別れ>の間のどこかにいるし、
いるだけ。地上のすべての物語は<ココ>にあるだけ。


親子とか恋愛とかさまざまな人間関係さえ超えて、
最高に濃い究極の人間関係を描いたのが『ブリュレ』。


「100%濃度」の血と愛の関係を撮った監督の狙いは…
…出会えないことや別れがいっぱいあるのが「現代」だとすれば、
その現代へのアンチテーゼとして「双子の絶対的結びつき」を
表現しようと思ったらしいとか…。


離れ離れになってもいつかきっと会えるという期待…『安寿と厨子王』(特に『安寿子の靴』唐十郎脚本・葛城哲郎撮影中島みゆき音楽のバージョン!)みたいなニュアンスが「現代」に見出せる小さな可能性だとしたら、この『ブリュレ』の可能性はその究極にあるようで、まるで<二人の安寿>みたいな感じかも…。


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