『綿矢りさのしくみ』-吉本さん編

綿矢りさのしくみ』を買ったのは何日前だったか。ひさしぶりに面白い本だったので、ちとカキコします。

内容は文学に関わる人間3名がそれぞれの手法で『蹴りたい背中』とその著者である綿矢りささんについて論じたもの。2名が『蹴りたい背中』への批評。1人は文学表現の技術の面から作品を批評し、もう1人は多少世代論的なものをからませて小説を論評。それから若手ライターによって巻頭と巻末に綿矢りささんの同世代へのアプローチをメインとしたインタビューやキーワード解説が入ります。

そのメンバーとゆーのは吉本謙次渡部直己小谷野敦の3名。
吉本さんはSPIKEの編集発行人でライター。書籍掲載はこれが初仕事らしい。
渡部直己さんは、何を取り上げても切れ味バツグンの文芸批評家。たしかポストモダンな人でもあると思ったけど....。
小谷野敦さんは女性にも評判らしいコラムニストで評論家? 新鮮な切り口の話題の本をいくつも書かれてるもようです。