1章 おたくの誕生

『「おたく」の精神史 一九八〇年代論』 ひとり読み!
 
 最近の大塚英志さんの本はムズカシイとゆーか、ソースが多過ぎでワカりにくいみたいです。「憂う」「懐柔」のコトバの意味がワカラナイとゆー人が多かったりしますが、イラク自衛隊が行ってる理由もワカラナカったりするんで、無理ないかもしれません。(W
 でもね。大塚さんの本はソースがイッパイ。ソースはみんなで利用するものだし、共有するもの。そんなワケで27章もあるこの本から27コぐらいはソースを抽出デキルかな?とゆーのがこの試みです。試みに失敗はつきモンなんで、気にせずGO。ウマクいけば27回分のソースが決まったワケで、ウチも楽?だったりして....。マジ

「おたく」の精神史 一九八〇年代論

「おたく」の精神史 一九八〇年代論


第1章 「おたく」の誕生
 
 「おたく」というコトバが初めて使われたのが83年。使用者は中森明夫さん..という内容ではじまるこの1章..オモシロそうです。

 83年は東京ディズニーランドがオープン、任天堂からファミコンが登場。浅田彰さんの『構造と力』が発刊。フジテレビの「オールナイトフジ」がブレイクしたり、吉本隆明さんが「マス・イメージ論」を連載したり....いよいよバブル大祭り直前とゆー感じのイベント続出だったんですね。

 中森さんのスタンスは「おたく」差別?らしく、それは「おたくの階級闘争」だという宮台さんの主張が引用され説明されてます。カンタンにいうと、中森さんは「オタク文化のリーダー」で「フォロワー」のオタクを差別することで自分自身を「新人類」として用意したとゆーもの。つまりオタクと自己の「差異化」をはかったということです。

 そこで大塚さんが提起した問題が以下。

   中森は「おたく」を発見したが、
   それでは「新人類」は誰が発見したのか。

 なーるほど、ナルホドな感じです。ふーん
 で、「新人類」って何? とか次につながるワケで、大塚さんは構成がウマイなあ、と思ったりするです。でしょ?