2004-11-15から1日間の記事一覧

「仮想化」に「仮託」しちゃう人間

彼自身がアメリカを仮想化してしまって、 その仮想としてのアメリカに対して「私」を適用させようとするわけです。 すると簡単にできちゃうところが実は問題なのです。(122 江藤さんへの、この端的な分析と批評こそ大塚さんのフォース。simpleゆえにその破壊…

ラジカルなスグレタ批評眼

大塚英志さんの文芸批評家としてのスグレタ批評眼は江藤淳の死に関しての分析のなかで発揮されています。しかも同じような分析は他のどんな批評家や評論家にできそうにない印象があり、事実江藤さんに近いと思われる人ほど凡な追悼文を思わせるものしか発表…

バブルから続く問題意識

ニューアカが話題になった頃、大塚さんが注目されたキッカケになったのが『物語消費論』(以後『消費論』)で、それを受け継いだものが今回刊行の『物語消滅論』(以後『消滅論』)。そのため『消滅論』のはじめで『消費論』の論点が説明されているのが親切…

データベースな大塚さん

けっこう大塚さんのファン?なので、宮台さんがメディアに登場する以前からの大塚さんの本も持っていて、いままでに気になったのはボードリヤールに関する理解がチョット?なところだけで、あとは、大塚さんのスタンスからすれば当然だと思う分析と批評だと…